人間の歴史が始まった時にはすでにりんごが存在していました。りんごが人間の生活と 深く関わってきたことは、世界中に存在するりんごにまつわる諺や俗語の多さからも分か ります。
パキスタン
「赤いリンゴと敵の友情を信じるな」。
これはパキスタンの諺である。リンゴは色が赤いからと言って美味しいとは限らない。外観は真赤なリンゴでもひょっとしたら中味はくさっているかもしれない。敵が友情を示すときも要注意だ。それは大きなワナかもしれないというわけで、見た目だけで人や物事を判断してはいけません、という意味である。似たような諺がエストニアにもあってな、「綺麗なリンゴ、中に虫」といわれている。これは日本の「綺麗な薔薇には棘がある」と同じで、外見の美しい人は隠れた所に人を傷つける物を持っている事があるから、外観だけで人を判断しないように気をつけましょうという意味ですな。同じような意味でブルガリアには「赤いリンゴは虫食いリンゴ」という諺がある。
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